最後のホームルームでは、卒業生が担任の先生から卒業証書を受け取った後、卒業生一人一人が挨拶を行い、保護者の皆様をはじめ、多くの方々に感謝をしていました。
今年は、在校生が卒業生への贈り物としてフォトスポットをつくってくれ、多くの卒業生が思い出に残る写真を撮っていました。
~3年生の先生方より卒業生へ~
福島高校で過ごしたこの三年間を振り返って、少しでも自分が成長したと実感できていますか。もし十五歳の時の自分と比べて、それほど成長していると思えないのであれば、これからの人生はかなり苦労するかもしれません。反対に、福高に来て自分は成長できたと胸を張っていえる人は、今まさに自分の人生の目標の達成に向かって着実な一歩を踏み出そうとしていて、新しい世界へ旅立つ不安よりも期待でわくわくしているはずです。どちらにしても、人は時の流れを止めることはできないわけで、最期の日まで人生の時計は動き続けます。同じ時間を過ごすなら、自分が本当に満足できる生き方をした方が意味のある人生だと思いませんか。意味のある人生を送るためには、楽な方ばかりを選ばず、時には歯を食いしばって頑張ることも必要です。時間というものは悲しみを癒してくれますが、二度と戻ってこない残酷なものです。人生何度でもやり直せるとは言いますが、後悔してもその時にはもう遅いというのもまた人生の真実です。自分の人生の時計が止まる時に後悔ばかりにならないように、お互い精進していきましょう。人生の時計を大切にしてください。
皆さんの幸福な人生を祈っています。卒業おめでとう。