2学年主任・弓道部顧問(福田先生より) 皆さんおはようございます。今日は2年生の登校日ですね。2ヶ月半ぶりに皆さんに会えることが楽しみで、いつもよりも早く目が覚めてしまいました。そして、昨年度の入学式前日のような気持ち(緊張感いっぱい)でいます。皆さんに会えば緊張感も飛ぶのかもしれませんが、ドキドキしているところです。皆さんはどうでしょうか?3年生は先週登校していかがでしたか?また、1・2年生はこれからになるとは思いますが、登校前の検温・感染症予防対策・雨が強くなることが予想されますので登校時の事故等に気をつけて安全に登校してもらえればと思っています。 さて、学校再開に向けて私たちも準備を進めています。正式な再開日が決まれば皆さんにもお伝えしたいと思っています。報道等では「完全再開」の文字が躍っていますが、この状況を考えると今まで(休校期間前)と全く同じ状態での再開(本当の意味での完全開校)は難しいのが現状です。「新しい生活様式」を取り入れた学校づくりとともに、新しい学習形態も考えていかなければと思っています。まだまだ先行き不透明な現状ではっきりとしたことが皆さんに伝えられず申し訳なく思っています。ですが、まずは学校に登校し授業が行える、学校行事が行える、部活動が行える環境を整えていきたいと思っています。
前述が長くなりましたが、今日は松下幸之助さんのお話をして終わりたいと思います。皆さんは松下幸之助さんをご存じですか?Panasonic(旧:松下電器)の創業者でもあります。 松下幸之助さんの生い立ちを少しだけ紹介します。松下幸之助さんは尋常小学校を4年生の時に家庭の事情で中退し、9歳の時から丁稚奉公で働き始めました。また、16歳の時に、今の関西電力に勤務をしながら18歳の時に関西商工学校夜間部予科に入学し、働きながら勉学に励みます。その後、会社を創業し、日本の大企業へと成長していくのです。戦前ということもありますが、皆さんと同じ年の頃、それ以前から社会の一員として社会に貢献し続けてきたことになります。戦前から戦後の混乱期を生き抜き、1代でパナソニックを立ち上げた松下幸之助さん。皆さんに同じ事を求めているわけではありませんが、彼の人生からは多くのことを学ぶことができます。そして今日は、彼の言葉の中に今の現代にも通じる言葉がありますので、それを紹介したいと思います。
どんなに悔いても過去は変わらない。 どれほど心配したところで未来もどうなるものでもない。 いま、現在に最善を尽くすことである。
まさに、今の現状と比較して過去を悔いたり、将来を悲観したりするよりも「今」できることに最善を尽くすべきだと捉えることができます。そして、もう1つ。
悪いときが過ぎれば、よい時は必ず来る。 おしなべて、事を成す人は、必ず時の来るのを待つ。 あせらずあわてず、静かに時の来るを待つ。 時を待つ心は、春を待つ桜の姿といえよう。 だが何もせずに待つことは僥倖(ぎょうこう)を待つに等しい。 静かに春を待つ桜は、一瞬の休みもなく力を蓄えている。 蓄えられれた力がなければ、時が来ても事は成就しないであろう。
※僥倖の意味…思いがけない幸い、偶然に起きる幸運のこと
今の世の中に悲観せず前を向こう。必ず良い日はやってきます。そしてその「良い日」をただ待つのではなく、その日に向けて準備をしていきましょう。その準備のための「今」を大切にして欲しいと思います。 学校再開に向けてようやく前進してきました。ですが、それはあくまで学校が再開したにすぎません。皆さんがこれからの生活の中でいかに学びを続けていくか、目標をもって行動していけるかどうかが大切になってくると思います。自らの志を持ってこれからの未来に向けた準備を「今」行っていきましょう。そして、未来の良い日のための力を蓄えていきましょう。
では、また明日!(2年生は後ほど直接会いましょう!) |