1月28日に生活デザイン科3年生による恒例の「卒業茶事」が行われました。生活デザイン科では家庭科全般を学んだ上で、ファッションデザイン、フードデザイン、ヒューマンサービスの3つのコースに分かれ、それぞれの専門分野の技術を磨いていますが、「生活教養」という授業の中では、全ての生徒が茶道・華道・着付けを学び、校訓のひとつである「優美」を身に付けます。卒業茶事はその集大成とも言えるものです。
校長の私が言うのもおこがましいのですが、生徒たちの心のこもった手作りの松華堂弁当のおいしさはもちろんのこと、隅々まで行き届いた心遣いは見事なものでした。
英国や欧州の国々では、その国の伝統や文化を身に付けていることが大人としてのステイタスであると言われます。私自身、そのような中で、自分が如何に我が国、日本について無知であるかを痛感し恥ずかしい思いをしたことが何度もありました。
生徒たちの相手に対する思いやりやおもてなしの心に満ちた立ち居振る舞いを見ながら、彼らこそが日本人としての誇りをもって世界に飛び出していくことができるグローバル人材なのだと再認識しました。
日本文化の素晴らしさを福島高校から世界へ発信していくことを夢見て進んでまいります!
福岡県立福島高等学校
校長 濱 順一 |